

弊社図書スペース、と云うほども無い狭い空間ですが、柴田昌年先生によって赤い実をならせた南天と水仙が描かれた南画が掛けられています。画には、画賛と云うのだそうですが、‶冬庭閑適〟と書かれています。
‶…閑適〟とは、心静かに楽しむ・静かに心を安んずることを言うのだそうですが、冬の庭にあって楽しみそして心静かにさせてくれる花を観るこころの内も…描かれたのでしょうか。 狭い狭いスペースですが、柴田先生の絵と、それから健康資料本を読みながら何とも贅沢な空間と時間をすごさせて頂いております。
別添資料から…柴田桃圃南画教室発行編集による『双井寿 柴田桃圃南画展作品集』ごあいさつより
「元来私の南画は、漢詩の余技であります。そして、漢詩も又、専門詩人ではなく、これも余技というべきものです。私の画は決して価値あるものでないことは、自分自身が最もよく承知しておりますので、このような印刷(※作品集のこと)も予定しておりませんでしたが、皆さまの、おすすめでまとめることになり、全く汗顔の至りであります。」

 ヤマモモの花粉は非常に遠くまで飛ぶとのこと、それも解る気がします。大変、巨木です。遠く中国まで飛んでいくと言われるそうです。小さい赤い実をならせて甘酸っぱい!
  このヤマモモの木が、柴田長女さん宅にあるのですが、今では図書館とか公園で観られる木ですね。たぶん、柴田家でないと大木ゆえ、切り倒されてしまう、、のではと思ってしまいます。
  ここだけが閑静といいますか、幹線道路が近くに迫っていますからやまももの木もここでなら守られるのではないかと思います。
 下の写真は、マリーゴールド。根に線虫の防除効果があるそうで、長女さん曰く、マリーゴールドを茂らせたいと。花の色など、見た目の美しさがなかったら庭に植えられる事はない、、とその強い臭いも防虫効果になるのでしょうか、、。
 
 
花作りをやられ、その花を使って華道の指導もされた、「南画も漢詩も儂家(わがや)の余技」と、そして健康は西式、、。柴田昌年先生にあって、健康になって何をするか、、、その何をするか?を改めて教えられるように思います。

 
  桃圃(とうほ)は、柴田昌年先生のことですが、隠逸幽香君子花と書かれています。
 ひっそりと根を下ろして、かすかな香りを放つ菊は、清閑でいる花、、、と読めるのでしょうか。
 読み方を柴田先生に教えていただいていれば良かったと思います。
 三保製薬研究所の2階踊場は図書棚兼展示壁になっているのですが、柴田先生特集週間で、夏の朝顔から、菊の花に変わりました。
 
 
  お勤めの他、も一つ生業といえるは、花づくり。そして〝お母さんたち〟には華道・花づくりを伝授されました。
 柴田長女さんは、当時のその、
 「花の会は、ほんとによく活動して全国でも知られたんですよ、花いっぱい運動をやって、、」
 「父も力を入れて、清水の花の会は本当に発展しました」
 とのことでした。
  そして南画(文人画ともいう)に〝花〟を描かれて、それはまさに〝文化業〟だったのではないかと思います。
 静岡市立(当時清水市立)病院が新築された当時、正面玄関から病室に向かうメイン廊下には、柴田先生の南画がずらりと展示されていました。
 入院の方も訪れる人も、大いに慰められまた楽しませてもらったのだと思います。
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プロフィール
 
		- 花澤 久元
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				- 誕生日:1946年11月6日
- 血液型:O型(Rh+)
- 趣味:スイマグ造り卒業、もっか青汁作り
- 自己紹介:
 母親に首根っこつかまれて飲んでいたスイマグとの付き合いも早70年。
 起きがけのスイマグ飲用を忘れず、青汁作りに精を出し、夕食を待ちこがれる”マイナス腸活”を楽しんでいる。
 

