スイマグって腎臓に悪いの?

「マグネシウムの下剤を長く飲むと、
腎臓に悪いと聞きました」
最近、
このようなご相談を
いただくことが増えています。
スイマグ・エースの主成分は、
「水酸化マグネシウム」です。
このマグネシウムが、
腸の中に水分を保ち、
便をやわらかくして排便を助けます。
では、
なぜマグネシウム下剤について
「腎臓に悪い」という話が
出てくるのでしょうか。
結論からお伝えすると、
スイマグが腎臓を
直接傷めるというよりも、
腎臓の働きが低下している方が
スイマグを飲むと、
体内に入ったマグネシウムを
うまく排泄できず、
血液中のマグネシウム濃度が
高くなりすぎることがある、
これが問題なのです。
この状態を
「高マグネシウム血症」
といいます。
マグネシウムは、体に必要なミネラルです

マグネシウムは、
私たちの体に必要な
ミネラルのひとつです。
・骨や筋肉
・神経
・エネルギー代謝
などに関わっており、
食事からも
日常的に摂取しています。
ただし、
体に必要な成分であっても、
血液中の濃度は
一定の範囲に
保たれている必要があります。
多すぎても、
少なすぎても、
体にはよくありません。
このマグネシウムの量を
調整するうえで、
重要な役割を担っているのが
腎臓です。
腎臓は、
体にとって余分なマグネシウムを
尿中に排泄し、
血液中のマグネシウム濃度を
保つ働きをしています。
そのため、
腎機能が低下している方は、
マグネシウムを含む
お薬やサプリメントを使用する際に
注意が必要になります。
「腎臓に悪い」と「腎臓が悪い人は注意」は、意味が違います

ここで大切なのは、
「マグネシウム下剤が腎臓を悪くする」
という話と、
「腎臓の働きが低下している人は、
マグネシウム下剤に注意が必要」
という話は、
同じではない
ということです。
マグネシウム下剤について
問題になるのは、
主に後者です。
つまり、
腎機能が低下している場合、
体内に吸収されたマグネシウムを
十分に排泄できず、
血液中にたまりやすくなることがあります。
この状態が進むと、
高マグネシウム血症と呼ばれる
副作用につながることがあります。
高マグネシウム血症とは?

高マグネシウム血症とは、
血液中のマグネシウム濃度が
高くなりすぎた状態です。
初期には、
次のような症状が
みられることがあります。
・吐き気
・嘔吐
・立ちくらみ
・めまい
・脈が遅くなる
・体に力が入りにくい
・体がだるい
・眠気が強い
・ぼんやりする
さらに重い場合には、
呼吸がしづらくなる、
意識がもうろうとする、
不整脈
などの重い症状に
つながることがあります。
ただし、
必要以上に
怖がる必要はありません。
高マグネシウム血症は、
早めに気づいて服用を中止し、
医療機関で適切な対応を
受けることが大切です。
どのような方が注意すべきか

マグネシウム下剤の使用で
特に注意が必要なのは、
次のような方です。
・腎臓病の診断を受けている方
・腎機能が低下していると言われたことがある方
・透析を受けている方
・ご高齢の方
・腎機能の状態を把握せずに長期連用している方
・自己判断で使用量を増やしている方
・便塞栓や腸閉塞を指摘されたことがある方
・脱水傾向のある方
・マグネシウムを含む他のお薬やサプリメントを併用している方
また、
医師から処方された薬を
服用している方も、
飲み合わせについて
確認することが大切です。
腎臓結石になったことがある方は?

「若い頃に腎臓結石になったことがある」
「石持ち体質と言われたことがある」
このような方からも、
ご相談をいただくことがあります。
過去に
腎臓結石や尿路結石に
なったことがあるからといって、
それだけで直ちに
スイマグが使用できない
という意味ではありません。
注意すべきポイントは、
現在の腎機能です。
過去に結石を経験していても、
現在の腎機能に
問題がない方もいらっしゃいます。
一方で、
・腎臓の病気を指摘されている方
・腎機能の数値が低いと言われている方
・結石を繰り返している方
は、念のため医師に確認してから
使用したほうが安心です。
健康診断などで、
・クレアチニン
・eGFR
・尿検査
の異常を指摘されたことがある方は、
自己判断で長期間使用せず、
かかりつけの医師にご相談ください。
どのくらい飲むと危険なのか?

「1日にどのくらい飲むと危険ですか?」
「何ヶ月続けると腎臓に影響が出ますか?」
このようなご質問も
多くいただきます。
しかし、
残念ながら
「この量を何日飲むと危険です」と
一律にお答えすることは
できません。
理由は、
・体質
・年齢
・腎機能
・水分摂取量
・便秘の程度
・他に飲んでいる薬
・脱水の有無
などによって、
マグネシウムの吸収や排泄のされ方が
変わるためです。
同じ量を飲んでいても、
問題が起こりにくい方もいれば、
注意が必要な方もいます。
そのため大切なのは、
・定められた用法・用量を守ること(15歳以上で1日1回12〜21mL)
・初回は少なめの量から始めること
・自己判断で量を増やさないこと
・他の下剤と併用しないこと
・長期的に使用する場合は、腎機能を経過観察すること
・体調の変化に気づいたら、早めに中止・相談すること
です。
まとめ
スイマグについて
「腎臓に悪いのでは」と
心配される方がいらっしゃいます。
しかし、
正しく整理すると、
スイマグが腎臓を
直接悪くするというよりも、
腎臓の働きが
低下している方では、
体内のマグネシウムを
排泄しにくくなるため
注意が必要、ということです。
腎機能に問題がない方が、
定められた用法・用量の範囲内で
使用される場合、
過度に怖がりすぎる必要は
ありません。
一方で、
・腎臓病の診断を受けている方
・腎機能に不安のある方
・ご高齢の方
・長期的に毎日使用している方
は腎機能の経過観察を行いつつ、
必要に応じて医療機関に
ご相談ください。
カテゴリ
プロフィール
- 花澤 久元
-
- 誕生日:1946年11月6日
- 血液型:O型(Rh+)
- 趣味:スイマグ造り卒業、もっか青汁作り
- 自己紹介:
母親に首根っこつかまれて飲んでいたスイマグとの付き合いも早70年。
起きがけのスイマグ飲用を忘れず、青汁作りに精を出し、夕食を待ちこがれる”マイナス腸活”を楽しんでいる。
